日本しんがり新聞社

ボケ老人の妄想記事ですから、怒らないでね…(^ ^)

現代貨幣理論(MMT)に対する素人の疑問(T_T)

年末から記者はある数点の問題に悩んでいた。
その中の一つが

「アベ政権は国債を買い漁り、株式を爆買いして、お金を日本中にばらまいているのに、一向にデフレは終息しないのは何故なのか?」

「こんな事を続けていたら、日本はインフレになる筈なのに、全くその気配すらないのはどういう仕組みなのか?」

「記者が昔勉強した経済学が現代日本では通用しないのは仕方ないにしても、今の仕組みが全然理解できないのは悲しい…(T_T)」

「そもそも日本ばかりではない!リーマンショック以来米国とEUは争うように通貨供給量を拡大させているし、中国も一帯一路ナンチャラで世界中に金をばらまいているし、この根拠の無い紙幣の印刷は一体いつまで続くのか?もしくは、永遠に続いても大丈夫なのか?」

という訳の分からない期待と得体の知れない恐怖に記者は打ち震えていた…


普通に考えたらこのMMTは間違いなくおかしい!しかーし、現在はこの理論通りになっているように見える…怪しい、実に怪しい!

そう、この感覚は初めて「仮想通貨」を知った時に似ている!まぁ、仮想通貨は壮大なインチキな訳なのだが、その説明は今日はしない!面倒だからネ(^_^)

でだ、この現代貨幣理論(MMT)なるものが、この数年の経済を的確に表したものだとしても、問題はこれが真実であり、真実なら当然に永遠に続く訳だが…逆に言えば、この理論が破綻するなら、これはまさしくインチキそのものである査証なのだ!

…で、MMTによるとある一定のインフレ率になるまで、通貨はどんどん増やしても良いらしいのだが、ここで下の疑問が浮き上がる!



例えば、インフレ率が5%までは大丈夫だと仮定して話をする。そして、それまでは通貨供給量を増やしても問題ない訳だから、国はどんどん予算を増大させ、足りない分は国債を発行して賄う。そして、一度売った国債を買い戻してお金をばら撒く!

こんなんしてたら現在1100兆円の国の借金はあっという間に2000兆円になる!国の借金は問題ないのだから、こんなんはすぐにそうなる!ここまでは問題ないよネ。

でだ、この時にインフレ率が4.9%だとすると、国債の利率も限りなくこれに近づく!そして、数年で全ての国債の利率は4.9%になる。
(インフレになったら、お金の価値はだんだん下がるので、債権発行にしても、買い方はインフレ率以上の利息がないと購入意欲がわかない為、国債の利息はインフレ率にドンドン近付く)

そうすると、この時の国債の利払いは年間約100兆円なのだけど、今の国家予算とほぼ同額なんだけど、これでも本当に大丈夫なのか?また、この時の予算規模はどうなっているのか?

国の借金は日銀に紙幣を発行させて返済と言うけれど、これって、どう考えてもまともじゃない!これが通用するなら北朝鮮だって同じ事が出来ると思うのだが…

どうなんだろう?記者の頭じゃ、どう考えても無理スジなんだけど…(T_T)



そして、より深刻な問題がMMTに立ちはだかる!


目標のインフレ率になったら、国は通貨供給量を増やすことを止める!これ以上増やすとハイパーインフレになる為だ!…というのがMMTの主張な訳だが…一見もっともらしい事を言ってるようだが、これが一番怪しいのである!

良いですか?日本のバブルは何故弾けたのか?
リーマンショックは何故起きたのか?分かりますか?

一言で言うと「永遠なんて幻」だからです。
実際の経済活動とはかけ離れた「幻」を現実と勘違いする事でバブルは発生するのです!

教科書によると人類最初のバブルは、16世紀のオランダで発生したチューリップバブルだそうです。チューリップの球根1つで一軒家が買えたと言いますから、まさにバブルですよネ。

また、日本の豊臣秀吉の時代のは「茶器」バブルがありました。「茶器」一つと「お城」が同価値なんて、どう考えてもおかしいですよネ!そう、武士の頭の中に「茶器」バブルが発生していたのです!

そして現代、バブルの頃の日本人は株と土地は永遠に上がり続けると信じていました。アメリカのリーマンブラザースも土地は値上がりすると信じ、万が一の場合でも、リスクの高い債権は小口化し分散してるから大丈夫!だってこの理論でノーベル賞もらった経済学者がいるんだから、リーマンは永遠に繁栄する!と信じていました。


こう考えると、このMMTは机上の空論の可能性が高まってきます。そう、MMTを考えた学者は頭が良すぎて、経済における人間の行動を見失っているからです!

いいですか?インフレ率が5%になると国はもうお金は出しません!ハイパーインフレを防ぐ為です!

国会予算ですから一年単位なんでしょうネ(^_^)目標のインフレ率になった予算ってどうなるんでしょうか?予算規模が大きくなる事は無いでしょうネ。もしくは、インフレ率によっては大幅カットの可能性もありますネ(^_^)

この時、民間の経済人はどう動くのか?この観点がMMTには欠けています!民間が5%になるまで活発な投資をする事はないのです。4%になった段階で先の事を考えます!

だってそうでしょう。間もなく政府は需要から降りる。つまり、政府による需要は間もなく終了する!…って事は、間もなく不況が訪れるが分かっているのに、民家がそれを無視して投資(供給)を行うことは無く、その前段階で景気にはブレーキがかかるのです!当然です。だって不景気が来る事が分かっているのですから、その前に逃げるのは至極真っ当な判断ですからね!

インフレ率の目標達成したからと言って、今までの政策を止めるって事は「政府によるバブル」が弾ける!と同義語じゃなくて何なのでしょうか?政府による需要は本当に必要なものだったのか?その需要が実需である限り問題は顕在化しないのでしょうが、それがただ単にインフレ目標を達成するものであるなら、それはバブルなのです!需要と供給の関係が正常でないからバブルは発生して弾けるのです!

まぁ、これに対してMMT支持者は「目標インフレ率まで政府は通貨供給を続けるから問題はない!」と言うと思いますけど、民家は付いて来ませんよネ!だって、下手に付いて行ったら高値のババを掴むことになる可能性大なのですからネ!民間が政府に付いて行くから、この理論は成り立つのであり、政府だけだと景気は絶対に良くなりませんからね。まるで破綻したギリシャと一緒な経済状況になりますからネ(^_^)



さて、MMT支持者と山本太郎君は、この疑問にどう答えてくれるのでしょうか?
楽しみですね!(^_^)