日本しんがり新聞社

ボケ老人の妄想記事ですから、怒らないでね…(^ ^)

国債は暴落しない!させない!させられない!

とあるブログに

「日銀が国債の買い上げを止めれば、国債は暴落する!」

と書かれていて、亜米ちゃん政権後の政権が金融緩和を止める事をたいそう心配しておられました。


そりゃそうでしょう。国債が暴落するという事は、金利が暴騰し、不景気と株価暴落で経済界は大騒ぎ…円安は進行して輸入品は大幅値上げで、日本から100円ショップが消滅しますからね!


しかしであります。

信じられないかも知れませんけど、優秀な日銀は既に「国債が暴落しない」為の完璧な対策を施しているのです。


そもそも、国債が暴落するには、沢山の国債を売りたい人が存在するのに、買い手が極端に少ない状況が必要です。需給のバランスが崩れた時にモノの値段が上下する経済原則に沿った動きであります。


ブログの彼は、日銀が国債を買うのを止めたら買い手がいなくなるので、わずかな売り手でも買い手がいなければモノの値段は下がる!の原則から、そう言っていると思われますが…


残念ながら、日銀が国債を買うのを止めても買い手はいっぱいいるのです。特に、地方銀行は資金運用に大変難儀しており、つまり地方経済は回復から程遠く、借り手がいないのに預金だけは増えるので、預金金利より高利で安全な国債が死ぬほど欲しいのです。


しかし、その国債を相場より少しだけ高く買い占めているのが日銀なので、地方銀行は大変困っています。


その日銀が国債購入を止めたら、地方銀行が買うので、彼の心配は杞憂なのです。


よいですか?黒田総裁が買い占めた国債は総発行数の3分の2を超えています(多分?)。小泉進次郎の奥さんが2億数千万円持っていますが、これは満開まで持つつもりなので市場に出て来ません。そうです。残りの3分の1は安全資産として持ち主は手放さないので、これから出回る国債は毎年の新規発行分が主たる物になるのです。


だから、最近国債購入額が一時より減っているのは、市場に出回る国債が減っているからなのです。


日銀は「更なる金融緩和してマイナス金利を拡大させる!」と言っていますから、市場に出回る国債はまだまだ買うつもりですけど、物が無ければ仕方ないのであります。


ですから、国債は当分暴落する事はありません。断言します。「国債は暴落しません!」




そして、暴落させられない理由があるのです。だから、「暴落しない。させない。させられない!」のです。


どんな理由だと思いますか?


ハイ、簡単ですね。国債が暴落したらどうなるか?そうです。金利が上昇します。


そうするとどうなるか?国債金利がどうなるか?例えば、市場の国債が暴落して5%の金利になった時、新規発行の国債金利はどうなるか?


今は1%以下の金利ですけど、市場の国債金利5%になったら…片方の金利が1%、もう一方が5%だとしたら、貴方はどちらの国債を買いますか?

1%国債を買うのは日銀以外存在しませんし、その日銀も1%国債を買ったら総裁はクビになります。


日銀も特殊ではありますが株式会社でして、一応上場もしており決算報告もしており、最初から損する取引をしたら責任問題になるからです。


ですから、新規発行国債も市場金利に近づいて行かざる得ないのです。だって、そうしないと国債が売れませんから。


そうすると、財務省は大慌てです。金利が5%の国債を50兆円発行すると年間の金利合計は2.5兆円にもなり、負担は2兆円以上増えます。この金利分の予算は何処から出るのでしょう?10年後、ほとんどの国債が5%になり、その総額が1000兆円としたら国債金利負担は年間50兆円になります!


あはは、貴方は日本の国家予算総額を知っていますか?貴方の年金は100%亡くなりますヨ!こうなったら国家破産ですから、これは是非とも避けなくてはなりません。財務省職員も日銀職員も全員クビなので、これは絶対に阻止します!


そう、「国債は暴落させない!」のが日銀と財務省の共通認識なのです!



そして、その為の方策が既に実施されています。それは何か?「国債を暴落させられない!」仕組みが既にあるのです。


国債を暴落させるには、国債を大量に売る必要があります。買い手が一人もいなくなる程売らなくてはならないのですが…ここまでは理解出来ますよネ…しかし、国債を売るって事は国債の現物を持っていないとダメな訳です。


売るって事は、何かを買い手に譲渡して、代わりにお金をもらう事ですよネ。国債の売り手は買い手からお金をもらって国債を売るのです。分かりますか?つまり、売り手は買い手に最終的に国債を渡す必要があるのです。


…と言う事は、国債が手元になければ「国債は売れない」のが原則になります。


しかし、原則があれば例外があるのが世の中です。もしも、国債を持ってる人に「その国債を半年だけ貸してください。先に利息を額面の1%を支払い、半年後には国債を必ず返すという条件でどうですか?」

「うん?この100億の国債を貸せば半年で1億儲かるのか…ただ貸すだけで…うーむ…しかし、怪しいな…」

「ハイ、代わりにこの時価120億円の株式を預けます。もし、半年後私が国債を返さなければ、この株式は貴方の物になります!悪い話ではない筈ですが…」

「ほ、ほんとうか!?乗った!!」


こうすれば、国債が手元になくても、国債が自分の物でなくとも国債を売る事が出来るのです。…株式市場ではこの仕組みをシステム化して売買の円滑化を図っています。信用取引の「カラ売り」という奴です。


過去いろんな国の通貨が暴落した事がありますけど、その国の国債を「カラ売り」した例も沢山あります。対応を間違えたら経済はアウト!しかし、売り手には巨額の利益が…


しか〜し、日本国民の皆さんはご安心下さい。国債の3分の2以上を持っている日銀は、国債を他人に絶対に貸しません!その他の国債を持ってる大口投資家にも睨みを利かせています!


だから、大型の「カラ売り」が出来ない様に日銀は対応済みなので、日本国債を暴落させることは絶対に不可能なのです!暴落をさせられないシステムが完成しているのです!


ご理解頂けたでしょうか?

「日本国債は暴落しない!させない!させられない!」

金融マフィアから日本経済を守るこの仕組みですが、果たして、日本経済にとって本当に有効な手段なのか?…それは、歴史が判断してくれるでしょう…(^_^;)