日本しんがり新聞社

ボケ老人の妄想記事ですから、怒らないでね…(^ ^)

自民党・原発政策のカラクリ

先日の高校生向けの記事の中に、「自民党原発促進派だ!」と記載しましたが、一部読者から「選挙公約を見る限り見直し派ではないか?」との指摘がありました。

確かに、その様に読めるかもしれません。しかし、戦後のほとんどの政権を担って来た自民党を舐めてはいけません。

民意と自民党が推し進めたい政策が違った場合、自民党は実に巧妙に日本語を操ってきた歴史があります。「玉虫色」って奴がそれであります。

原発政策にもそれが見てとれます。

意識調査をすると、原発に懐疑的な意見が過半数を越えています。ここで素直に「自民党原発が大好きです♪だって、自民党は大企業の味方だもん♪」と言うと、国民から反発を受けますから、玉虫色の発動となるのです。


まず、将来的には原発の数を減らす方向性を示します。これで、ちゃんと国民の意思を尊重する姿勢を表しますが、期限を明確にしないのが肝要です♪

次に、原発は非常に高度で科学的専門性を有するものであり、門外漢である政治家ごときが口を挟めるものではない!って話にします。

だから、今後の原発政策については、専門家である原子力規制委員会に全て任せる事にします!…と言いながら、その人事は自民党が勝手に決めるのです。実に巧妙ですね♪

また、原発関連の法律も原則的には世界一厳しい物でありながら、例外規定が山のように盛られています。

その良い例が、高浜原発の60年運転容認です。原則は40年であり、例外的に最長20年延長できる新制度なのですが、安全審査も一部手抜きなのに、いきなりの最長延長ってどうなんでしょうか?怪しいですね!

その上、安全対策工事はこれから2000億円もかけてやるのですが、この工事に完了審査はありません。変な話です。


それより問題なのは、この原発の最初の耐用年数が30年だったという事です。設計の段階でも10年程は余裕を持たせますから、40年ならギリギリ許容範囲でしょう。

しかし、最強の破壊兵器である放射線を60年も浴び続けた遮断壁がどうなるか?人類は知りません。否、余りに恐ろしくて考えた事もありません!

それを日本では、電力会社の経済事情を優先させます。廃炉が決まった他の原発は延長工事費が20年で回収出来ないからであり、高浜は2000億円の投資もたった3年で回収できるそうです。

つまり、4年目以降は毎年600億円以上も関西電力は儲かるのです。これが関西電力の狙いで、事故が起きたら国に尻拭いをしてもらうし、事故だって起こらない可能性の方が高い!っていう希望的理屈なのです。

酷い話ですね!そして、自民党公明党はこの住民無視の方針を容認しているのです。高浜原発で事故が起きて琵琶湖が汚染されると関西人は飲料水をどうするのでしょうか?


また、自民党は使用済核廃棄物の最終処分についても何も答えを出していません。いわゆる、トイレ無きマンション論です。まっとうな科学者は日本に最終処分地に適した場所は存在しない!と断言していますが、増え続ける核のゴミをどうするのでしょうか?

最後に、自民党原発を日本のエネルギー政策に欠かせない電源だよ♪と言いますけど、日本は3年間原発ナシでやってきた実績があります。その実績を無視する感性はどこから来るの?



これが自民党原発政策の実際です。表面上の言葉だけを信じると後で痛い目に会う!という見本がここにあります。国民の命より大企業の利益を優先させるのが、アベノミクスの正体なのです。


★おまけ★
公明党自民党より原発政策に厳しい姿勢を示しています。しかし、公明党は結局は自民党の金魚のフンでしかなくで、自民党暴走の抑止力になってません。