日本しんがり新聞社

ボケ老人の妄想記事ですから、怒らないでね…(^ ^)

沖縄原爆爆破計画

歴史に「もし?」は許されない事は承知しておりますが、先の大戦時日本が原爆を開発していたのは広く知られた事実です。

先日のラジオによると、マンハッタン計画に遅れる事3年、日本原爆開発計画はスタートしました…が、予算・人員・ウラン量等全てがアメリカの100分の1以下でしたから、日の丸原爆が日の目を見る事はありませんでした。


…と歴史は教えてくれますが、戦争の真実は時として隠滅されるのも事実です。


そして、この物語は太平洋戦争の末期・昭和20年7月一人の日本人科学者に神々が微笑み、原爆が完成した!…後に始まります。


「閣下!お喜びください。ついに、新型爆弾・逆鱗が完成しました!」
「おーっ、待ちかねたぞ。…で、どれだけの破壊力があるんだ?」
「ハイ、計算上では半径5?以内の全てを燃え尽くします!」
「計算上?実験はしたのか?」
「すいません。原料のウランが無いので、実験する余裕がありませんでした…」
「そうか…うーん、仕方ない。たった一発では、戦況の逆転までは無理か…」
「閣下、何を弱気な事を…この逆鱗を憎っくき米国首都で爆発させれば、腰抜けの米国はすぐに白旗を揚げます!」
「あはは、研究者の君は知らないだろうが、現在の日本には戦闘機も戦艦も無い。かろうじて潜水艦はあるが、米国本土に行くまでの燃料が無い…」
「えっ、そうなんてすか?…それでは、どうやって勝つんですか?」
「勝つ?あはは、今日も日本各地は米軍の爆撃機によって焦土と化している。米軍は沖縄戦に懲りて地上戦に慎重になっているから、これからも空爆と艦砲射撃を繰り返すだろう。勝てる見込みなぞ無い!しかし、君の逆鱗があれば負けずに済むかもしれない!君は日本の救世主だ!」
「本当ですか?山奥の研究所に居て何も知りませんでした…しかし、こんな状況では逆鱗をどうやって使用するのですか?」
「うむ、皇居の地下には天皇陛下緊急脱出用の潜水艦が2隻ある。1隻は予備だから、これに新型爆弾を搭載して、米軍基地に突っ込む!同時に米国に休戦協定を申し込む。逆鱗の威力に恐怖して、米国は必ず休戦に応じるはずだ!」
「逆鱗は神風になるのですね。…では、攻撃目標は何処に?」
「第一目標は、硫黄島だ。ここを飛び出すB29は今日も日本を火の海にしている!」
「それはいい…しかし、全滅したら誰がその事実を米国本土に伝えるんですか?それでは休戦協定も無視されるだけでは?」
「そ・そうだな……とすると、沖縄しかないな…」
「しかし、沖縄には多数の日本人が…」
「陛下と多数の国民を救う為には、多少の犠牲はやむを得ない!」
「…ううっ、私の逆鱗が日本人を殺す事になるとは…」
「…君の苦悩は理解するが、君の妻子を救う為にも他の選択肢は無い!…よしっ、出撃は1週間後だ!頼んだぞ!」
「わ、分かりました…」


「陛下、大変です。逆鱗を搭載した潜水艦が…」
「やったか?」
「いえ、消えました…」
「な・何だって?敵に撃沈されたのか?」
「それが、反乱者と交戦中…と打電が最後に…」
「反乱者だと…バカな…そうか…沖縄を救う為の特攻隊と言って隊員を集めた私のミスだな…」
「閣下!大変です!」
「今度は何だ?」
「広島がたった一発の爆弾で全滅しました!」
「何っ?逆鱗が使われたのか?…うーん、一生の不覚!」