日本しんがり新聞社

ボケ老人の妄想記事ですから、怒らないでね…(^ ^)

親の老後の面倒を看たのに、貴方の遺産配分が少ない理由!?

日本の民事裁判で一番多いのは離婚裁判です。貴方も経験者かも……。


そして、一番ドロドロして面白いのが、遺産相続裁判です。身内同士が親兄弟の残した財産を恥も外聞も無く争う様は、戦国時代の家督騒動や昭和ヤクザさんの跡目闘争と同じように、血で血を洗う壮絶な罵りあいが……全く「兄弟は他人の始まり」とは良く言ったものです。


さて、この騒動においてよくあるシチュエーションに、兄弟の一方が親の老後の面倒を一手に引き受けたのに、相続額は同じだったり、少なかったり……これは納得出来るものではありません。


しかしであります。

親の立場に立てば、この遺産相続は至極当然の結果に過ぎません。

同じような遺伝子で構成されているにも拘わらず、賢兄愚弟の言葉があるように兄弟全員が人間的に優秀っていうのは稀です。

そして、親としては兄弟に同等な愛情を注いでいるつもりでも、より手間がかかるダメな子供に愛情が片寄るのはよくある事です。

何故なら、優秀な子供は親が居なくても勝手に立派な大人になりそうで、親としては疎外感すら感じられるからです。

だから、ダメな子供ほど可愛い!ってよく言うじゃありませんか?



その結果どうなるか?と云うと……

親は可愛いダメ子供に辛い親の介護をさせたくはありません。

また、自分の最愛の人に己の醜悪な姿を見せたくない心理が生まれ…ましてや、下の世話なぞ絶対してもらいたくありません。


一方、ダメ子供は元々が甘やかされて育った身勝手なダメ人間ですから、端から親の面倒を看る気はサラサラありません。

その結果、親の老後の選択肢は老人ホームか?優秀な子供の介護に絞られます。

そして、悲しい事に人間的に優秀であればある程、彼は親の面倒を自分が看るのは当然と思い込みます。そこには多少の打算がある場合もありますが、彼には他の選択肢は無いのです。


ここに三者の思惑は完全に一致し、親の面倒は賢兄が一手に引き受ける事になりました。


しかし、ここに一つの問題が……実際一番大変なのは彼の嫁だって事です。

そこで彼は嫁に言います。「まあ、後ちょっとの辛抱だ。今の君の苦労はボクの親だって理解している。必ずや君の親切に報いてくれるさ!」


アハハ、デタラメです。遺産を赤の他人にやるお人好しは少数派です。嫁は自分の息子に食わせてもらっているのですから、親の面倒を看るのは当然であり、遺産とは無関係な存在なのです。

第一、嫌なら最初から断ればよい話であり、遺産目当ての介護なら親だって嫌ですよね。



これで準備万端。
後は、遺言状の公開を待つだけですが、親の想いを理解出来ない賢兄とその嫁が唖然呆然とする姿が目に浮かびます。

身勝手な愚弟が大好きなお金で妥協する可能性はありませんし、嫁だってタダ働きに納得する訳はありません。


結局、親の気持ちが全く理解出来ない賢兄が一番愚か者だってお話でした……めでたし、めでたし。