高校生の為の「選挙入門」?…政治と君の進路
アメリカでは大統領選挙の予備選が佳境を迎えていますが、クリントン候補に対抗しているサンダース候補の最大の公約は、公立大学の無料化です。
彼はこれで若者の支持を集めて健闘しています。アメリカの大学授業料は高く、学生の多くは多額の借金を抱えていますからね。
そうです。公立大学の授業料を決めるのも政治の仕事なのです。
我が国でも国の財政難から国立大は独立行政法人となり、それ以来授業料は3倍近く値上がりです。
国の放漫経営のツケを学生に負担させるとは、情けない国です!世界には授業料無料の国も多いのに…
これでは貧乏人の子供は大学へ行けません。事実、東大生の親の平均年収は驚きの1000万円超えです。
金持ちの子供は幼少の頃から塾に家庭教師と金に糸目をつけない勉強漬けの毎日…反復学習で記憶力だけは優秀になります。
方や、貧乏人の君は家の手伝いと兄弟の面倒…挙げ句ご褒美にテレビゲームを与えられ勉強時間は減る一方…これじゃ、東大は無理!
つまり、君が頭が悪いのは貧乏な家に産まれたのが原因であり、勉強の質と量が圧倒的に少ないせいなのです。
良かったね…何?政治と関係無い話だって…うんにゃ!これこそ格差社会の固定化という政治的大問題であり、君はその犠牲者なのだ!!
一方、就職を選んだ君も政治とは無関係ではありません。
世の中の景気が悪いと人々はそれを政府のせいにします。よって、政府は景気対策として、財政出動・金融緩和・弓矢の作成をしますが、上手く行くとは限りません。
何故か?…それは経済のグローバル化が進み、為替相場という化け物が巨大化して、日本政府だけの力では景気をどうこう出来なくなったからです。
だから、サミットを開催して世界の先進国が力を合わせてこの混迷した世界経済を立て直そう…と集まるものの、実は各国は自分都合を優先させよう、とするので特段成果は上がりません。
まあ、このパフォーマンスこそ政治そのものなのですけどね。
そうそう、君の就職の話だったね…就職活動の開始時期がコロコロ変わるのは、文部省と経済界の政治闘争の賜物…両方の力関係が毎年変わるもんで…まあ、学生の事は二の次だって事でした!
また、最近の就活は数年前と較べると大分楽になったみたいけど、今時大量採用する会社の過半はブラック系だからね…有名な会社だから安心って事は全く無いよ♪
政府は有効求人倍率が高くなったと自慢してるけど、半分以上は契約社員とブラック系とハケンが占めている事実。この数字もまさに政治そのもの!
今の政府は労働者より経営者に優しい政策を採っているから、仕方ないんだよね…ホント、政治って恐ろしいね♪
分かったかな?君の進路も大きく政治に左右されているんだ。まあ、君の頭脳が優秀ならひと安心なんだろうけどね…人並み以下だと…
でも、大丈夫!運さえ良ければ何とかなる!?…かも?あはは、運にも見放された君は、選挙に行くしか道は無いのだ!