日本しんがり新聞社

ボケ老人の妄想記事ですから、怒らないでね…(^ ^)

小選挙区制を改革しよう!

現在、日本の国会議員の三分の二は小選挙区(一人区)制度の下に選出されております。

しかし、この小選挙区制度には一つ大きな欠点があります。「死票」と呼ばれる自分の投票した候補者が落選して悲しい思いをする国民が、全国にあふれる問題です。

もしも、この悲しき国民が日本人の過半数を越えていたとしたら、この選挙結果に基づき選ばれた総理大臣の正当性は大丈夫なのでしょうか?国家元首が国民の過半数の支持を最初から得ていないのに、国際社会で認められるのでしょうか?

事実、日本は経済大国と呼ばれ国連分担金を全体の1割以上負担しても、国連での地位は変わらず、金銭面以外で他国に尊敬された事はありません。日本外交はナメられっぱなしです。

冗談はともかく、今回の総選挙で自民党は292議席の圧勝をしましたが、比例区では歴史的惨敗を喫した前回より2議席を増やしたものの票は200万票以上減らしました。また、選挙区でも総投票数を減らし、維新・みんな・民主・未来の党の4党合計より少ないばかりか、公明党の得票を加えても4党合計に勝てなかったのです。

なんと。それなのに…議席数の差は天国と地獄です。

これが小選挙区制度最大の利点である「政権交代の容易さ」の為せる業なのですが、その分、国民の意志表示である投票行為が「死票」となり全く無視されるのです。

これを補う意味合いのある比例区なのですが、余り意味をなしていません。逆に、小選挙区比例区の比較を容易にできる為、小選挙区死票が目立ってしまいます。


そもそも、この小選挙区制度は二大政党が前提の選挙制度です。これなら一選挙区に二人しか立候補しませんから、死票過半数を越える事はありません。

しかし、今の日本は民主党が分裂した結果、自民党の対立軸がありません。一選挙区に五人も立候補したら最悪死票は80%だって事もあります。

現在、日本の政党政治は、一人の巨人と3人の子供とたくさんの小人たちで成り立っています。そして、子供と小人は全員仲が悪いのが現状です。

この政治状況が長く続くと死票が減る事になるのですが、それは人々が政治に興味を無くす為です。「どんなに投票しても勝つのは自民党だけだ。もう、無駄な投票は止めよう!」と人々が考えるからです。

これは日本の危機です。人々が政治に興味を無くし、一部政治家と官僚と大手財界が手を組んで好き放題……アレレ、どっかで聞いた事が……。


これは益々いけません。これ以上、死票を放っといては日本が滅びます!

防ぐ方法は簡単です。小選挙区で首位の候補者が投票数の過半数に届かなかったら、上位二者による決戦投票をするだけです。これで死票過半数を越えなくなります。ほらっ、自民党総裁選も決選投票してましたね。

確かにお金はかかりますが、民主主義は元々お金がかかるのです。もしも、どうしてもお金がもったいないと言うならば、最低でも3分の1の得票率が無ければ決選投票って方法もあります。7割の人が否定した人物が国会議員になるってのは変ですよね。

人々が政治や選挙に興味を無くするのが一番怖いのです。
これぞ民主主義の危機です。
政治家の皆さんは、早急に検討して下さい。お願いします。