日本しんがり新聞社

ボケ老人の妄想記事ですから、怒らないでね…(^ ^)

「道化師の蝶」の感想文

今日は文藝春秋シリーズ第三弾。芥川賞受賞作品「道化師の蝶」を読んでしまったので、その感想文を書きます。

「なんで人気の受賞作の方じゃないんだ?」の声が聞こえてきますが、書評を読む限り暴力的な作品らしく、今日はそんな作品を読む気分ではないからです。


まず、「芥川賞選評」から読むと、この作品が何らかの力により芥川賞を受賞した事が分かります。都知事君によると「読者は気の毒」とまで言ってます。


しかし、読んでみると非常に読みやすい作品です。文章のリズムが記者の感性にあってたようで、すらすら読めるのですが、前半は全く意味不明で只の言葉遊びにも感じます。ここで短気な人は嫌になるでしょう。けど、後半は楽しい仕掛けが明らかになります。


受賞者インタビューで語られていないのですが、記者は「夢野久作」の作品を読んだ記憶が蘇りました。時間軸と空間軸をバラバラに配置し読者を混乱させる様は彼の得意分野です。

あれっ、夢野を知りませんか?日本三大奇書ドグラ・マグラ」の作者ですよ。まあ、大正時代の大衆作家ですから仕方ありませんね。

この芥川賞作品が気に入った方は、夢野作品もきっと気に入ると思います。但し、あなたが発狂しても記者は責任をとりませんから、その覚悟で読んで下さい。


さすがに芥川賞選考委員の皆様は純文学作家様ですから、大衆文学に興味が無いようで、この点に誰も触れていないのにはビックリしました。