日銀総裁・白川君の本音
先日、記者は何年ぶりかに文藝春秋を購入しました。以前、芥川賞をチャカした記事を書いたので受賞作が気になって買った訳ではありません。
大変稀な事に今回は2つも気になる読み物があったからです。
一つは、アホ日銀総裁のインタビュー記事。もう一つは、朝日新聞が絶賛した30数年前の論文「日本の自殺」が載っていたからです。
そして今日は、標題の通り日銀総裁記事への感想です。
残念ながら記事の中身には全く新味は無く、白川君はいつも通りヒョウヒョウと質問に応えているのですが、文面からも彼の硬い信念が伝わってきました。
それは下記の発言に集約されています。
……「通貨の番人」である仕事は、金融システムの安定を維持すること、そして物価の安定を維持することです。……
どうです。まるで教科書じゃありませんか。彼はバブル崩壊後の金融システム崩壊を最小限に抑える仕事をした経験から、インフレを極端に恐れています。インフレ抑制が彼の日銀の全てと言っても過言ではありません。
彼が言う通りインフレは国民を大変苦しめます。それは物価上昇が先にあり、給料上昇が後追いの型になるからです。貯金の無いアホ庶民には死刑宣告に等しい悪魔の所業です。
しかし、インフレには利点もあります。その最大のものは、借金が実質的に減ることです。後追いとはいえ給料は増えるのですから、収入に対する借金の比率が減り、借金の返済が容易になり、可処分所得が増えるのですから万々歳です。
どうでしょうか?物価は安定しているが給料が増えず消費税が増える未来と、物価上昇はあるが給料が増え消費税も上がる未来。貴方はどちらを望みますか?
そして、日本最大の問題点・1千兆円の借金。デフレと経済不況下で法人税が増えないとすると消費税30%でも借金元金は減りません。今後50年で人口が三分の二になるのに物価安定策を取ったらどうなるのか?白川君には想像力が無いようですが、このままで良いのでしょうか?
日本はギリシャにならないの?白川君…。