日本しんがり新聞社

ボケ老人の妄想記事ですから、怒らないでね…(^ ^)

正しい政治主導の方法

鳩山君の政治主導とは、官僚を無視することでした。自分の怪しげなブレーンを信じ、その通りに行動を行うことが政治主導と思っていました。当然、既存の官僚たちは面白くありません。彼らは指示された事以外何もしないことで、その怪しげなブレーンが馬脚をあらわすのを待つ作戦に徹したのです。その結果、鳩山君は沖縄基地問題で自滅しました。

これを目の当たりにした官君は、自分が数字に弱く経済政策に暗いことを自覚しておりましたから、官僚の能力を自分の力にしようと努力しました。その結果、官君は頭の良い官僚に洗脳され、官僚の言いなりになってしまったのです。ミイラ取りがミイラになったようなものですね。


政策について、官僚はプロ中のプロです。一方、民間のブレーンとか学者と呼ばれる人々は、残念ながら机上の空論しか語れません。世の中は、そんなに甘くはないということです。一つのことをするにも、あまりに多くのことが絡まりあっており、その全てをさばく事は学者には無理なのです。学者の理論は、独自の前提が崩れるとまことに脆い!その現実に鳩山君のブレーンは敗れたのです。


あの焦土と化した日本を世界の経済大国にしたのは官僚の力・能力の賜物でもあります。それほど日本の官僚は優秀だったにも拘らず、バブル崩壊後、否、バブルを招いた次点で彼らは無能と化していたのです。

なぜか?それは、彼らの成功体験が彼らを自信過剰にさせ、プライドの塊とさせたからです。そして、困ったことに彼らは新たな目標を見つけることが出来ませんでした。能力があるのにそれを生かせない不幸!彼らの能力は己の保身にだけに使われるようになりました。

そんな彼らの最大の欠点は、制度上彼らに決定権がなかったことです。官僚はあくまでも裏方なのです。しかし、能力はある。その上、制度上の上司はアホな政治家なのですから、彼らはホントがっかりだったでしょう!だから、彼らは政治家を洗脳し、自分の思い通りに政治を、税金を使えるようにしました。全額だと政治家も怒るので、少々の分け前を政治家に与える事を忘れませんでした。

また、頭が良い官僚ですから、実は他の部署や他の省庁の欠点が見えることもありました。しかし、互いにプライドは人一倍高いですから、余計なことを言えば収拾が付かないことは目に見えていました。また、そんなことをすれば政治家に付け入る隙を与えかねません。そこで官僚は他の部署・他省庁、そして先輩方の政策に文句を言わないことに決めたのです。同じ官僚として足の引っ張り合いは避け、各自が独自に利益を追求しようと決したのです。

これぞ日本的社会主義の完成形ですね。



・・・・と同時に、バブルは崩壊し、東西冷戦が終わり、世界は新しい秩序が求められたのですが、日本の官僚はなす術がありません。

なぜなら、優秀だった筈の官僚たちの頭の中には自分たちの老後と省庁のこと以外考える必要が無かったからです。日本全体として何をすべきなのか?今一番必要なことは何なのか?官僚たちが考えることはありません。


この仕組みを正すことこそ政治主導なのです。頭の良さでは政治家は官僚にかないません。ですから、頭の良い官僚と頭の良い官僚を如何に戦わせるか?これが今政治家に求められていることなのです。日本の頭脳を結集しなければ今の危機的状況は抜け出せないのに、今の官僚組織はバラバラです。自分のこと以外考えていません!まあ、そういう仕組みだから仕方ないのですが、これを正すことが出来るのは政治家だけなのです。


但し、日本の政党はどこもこのことに気付いていません。残念なことに・・・・(TT)