日本しんがり新聞社

ボケ老人の妄想記事ですから、怒らないでね…(^ ^)

おせち料理と天罰のお話♪

今、一つの商戦が佳境を迎えております。もちろん今日のタイトルである「おせち料理」商戦であります。

そもそもこのおせち料理は、
?年末年始に全ての商店・飲食店が営業をしていないので、自宅食べるしか選択肢がなかった。
?一年中休みの無い主婦に年に一回の休みを与える。
?1月1日は、70年前まで日本人全員が年齢を重ねる制度があり、今の誕生日以上におめでたい一日でありご馳走を食べ祝いたい。
?この時期の日本は気温が低い為、安易な保存食でも日保ちがする。
?その昔、過去一年無事に過ごせた事を感謝し、今年一年も平和であることを祈願して、神様に特別なお供え物をしていたが、その余り物がおせち料理に進化した。

等々の理由から始まったものです。(嘘?)


しかし、今はどうでしょうか?

?コンビニや牛丼屋さんは年中無休の24時間営業。元旦からスーパーやデパートも開店しています。
?その昔は家事と子育てでだけで奥さんの一日は終わりましたが、科学の進歩は家事から主婦をほぼ解放しました。
?誕生日の意味を失ったお正月にどんな意味があるのでしょうか?カレンダーの表紙を破るだけの1日…子供と酒飲みと神社以外にメリットはありません。
?甘いだけの豆類その他、年に一度の蒲鉾。ともかく日保ちが良くて彩り豊か、そして、縁起の良い語呂合わせ…あなたはこれで本当に満足ですか??


しかるに、おせち料理は衰退の影さえ見せません。本当に日本人の皆さんはおせち料理を美味しいと思って食べているのでしょうか?

違います。確かに、おせち料理の中には、各々大好きな食べ物があるかもしれませんけど、お正月最大の目的・楽しみがおせち料理だ!と思っている日本人は0人なのです。

子供の目的はお年玉であり、大人の目当ては酒であり、ジジババの生き甲斐は孫の笑顔です。滅多に会えない親戚知人に我が家自慢のおせち料理を振舞いたい気持ちはどこに行ったのでしょうか?……


残念なことに最近、おせち料理をできあいで済まそうという家庭が増えています。年末ギリギリまでパート先のスーパーが営業しているので時間が無いのは仕方ありませんが、これでは日本の伝統食文化が泣いてしまいます。

かつては代々引き継がれた家庭の味があり、地域特有の料理があったのですが、おせち料理商戦は全てを台無しにします。


しかし、ご安心下さい。伝統を軽視した不埒者には天罰が下ります。

何故なら、5万円以内のおせち料理は真夏の暑い盛りから箱詰めされて冷凍庫へ行き、12月某日にそこから出されるまで冷凍されています。そして、お正月に貴方の食卓に並ぶのです。

まあ、これが天罰と呼べるのかどうかは意見の分かれるところですけど、諭吉君を複数枚出して冷凍食品を有難くいただく姿は、記者には滑稽としか思えません。


しかし、世の中には「生おせち料理」と呼ばれる高級料亭監修の高額おせちがあります。こちらは、年末ギリギリに作られ、お金持ちの口に入るのです。

うーん、本物の金持ちには天罰は当たらない!という不公平なお話でした………。