対テロ戦争について
パリの同時多発テロ発生以来、欧米諸国とロシアはシリアに空爆をしていますが……。
さて、話変わって我が国日本。平和を謳歌する日本人ですが、少し前にトンでもないテロ事件が発生しました。
あの日、教祖の命を受けたオウム信徒達が、化学兵器である猛毒サリンを朝の通勤客で満員の地下鉄の中で拡散させて多数の死傷者を出した、最悪の無差別テロがこの日本で起きたのです。
捜査にあたった警察当局は間もなくこの犯行をオウム真理教によるものと断定。
報告を受けた日本政府は、ただちに自衛隊に連絡。
自衛隊は最新鋭攻撃機をオウム本部がある上九一色村に派遣。
自衛隊機は全てのサティアンにミサイルを発射。
オウム本部とそこにいたテロリスト全員を殲滅。
めでたし、めでたし。
…と事が進んでいたとしたら、貴方はどう思ったでしょうか?
実際には、オウム本部には警察と機動隊が突入して、教祖と一部の信徒を逮捕しただけ。銃撃戦があった訳でも無く、当然死者は出ませんでした。
しかし、現在シリアの一部では実際に戦闘機による攻撃が行われています。
オウム本部は山の中に孤立してありましたが、シリアの場合はどこに過激派がいるのか?そこに一般人は本当にいないのか?怪しげな情報でも攻撃は実行されます。
また、過激派の資金源を絶つ目的で、石油採掘施設とタンクローリーが攻撃目標になっていますけど、施設の労働者とタンクローリーの運転手は全員過激派の一員なのでしょうか?
貴方はどうお考えでしょうか?
この方法はテロ対策として本当に有効なのでしょうか?
記者には、自爆テロ実行希望者を増やしているだけにしか思えないのですけれど…。