日本しんがり新聞社

ボケ老人の妄想記事ですから、怒らないでね…(^ ^)

原発事故賠償裁判の闘い方(後編)

「それは、原発には広い土地と豊富な水が必要であり、また、安い電気代の実現には安い土地が必須ですから、必然的に現在の場所が選ばれました。」
「そうですか。しかし、電気の送電には非常に大きなロスがあると聞きますけど…」
「確かにロスはありますが、原発ランニングコストは非常に安いので、十分ペイします。」
「そうですか。それでは、もしも東京に安い土地があったら、東電さんはそれを買って原発を造りますか?送電ロス分が丸々東電さんの利益になりますけど…」
「それは無理です。東京には原発反対派が多数いるので、買収コストがかかり過ぎます。」
「えっ?あはは、そうきましたか?確かに、人口が少ない田舎なら反対派一人に百万として、千人でたったの十億ですから非常に安いですね。さすがに民間企業はコスト意識が高いですね。」
「あはは、当然です。我々は原発に限らず全ての新規事業について、ありとあらゆる可能性を検討し計画を立案しております!」
「ほほ〜っ…という事は、その計画立案書には原発事故の際の最悪のシナリオも書かれている訳ですね!」
「イヤ、原発は安全ですから、そんな最悪のシナリオなんて、そ、存在しません…」
「あれっ?東電さん、急に汗をかかれて大丈夫ですか?」
「そうですか?…昨日からちょっと風邪気味で、熱が出て来たかな…」
「違うでしょう。国と東電は、日本初の商用原発を造る計画が持ち上がった際、人口密集地に原発を造り、万が一事故が起こった場合の莫大な賠償金の負担に耐えられないと判断し、過疎地に立地する事にしたんですよね!」
「違う!…」
「そして、たまたま大きな原発事故が無かった事をいいことに原発安全神話を作り、原発開発を進め、己の作った神話の上にあぐらをかいた結果がスマトラ地震を軽視し、平安時代の大津波を見逃しに繋がった。」
「嘘っぱちだ!」
「そして、今回の事故を想定外のものにしたのは、謙虚さを忘れ、宇宙の真理を無視する原発開発ありきの国と東電の姿勢から来たものであり、真摯にリスクと向き合わなかった国と東電には、原発事故を想定外と言う資格はありません!」
「き、詭弁だ!」
「よろしいでしょうか?裁判長。原発は一度事故が起きればとんでもない被害をもたらす事は世界の常識です。ですから絶対に事故は起きてはいけないのです。つまり、地震津波はもちろん、隕石が直撃しようが、テロや戦争でミサイル攻撃されようと、絶対に壊れてはいけないのです。特に日本は狭いので、なおさらです。こんな事は当たり前ですよね。…っていう事は、国と東電が主張する想定外と言う言葉は、事この危険な原発については使ってはいけないものなのです、絶対に。それを地震津波という一番初歩的な自然現象で壊しておいて、想定外で逃げるなんて、国と東電は無責任に過ぎます!…そう思いませんか?裁判長。」
「裁判長。我々は最大限の努力をして来ました。だからこそ想定外と主張するのです。」
「うーん、最大限ねぇ…困ったねぇ…」