日本しんがり新聞社

ボケ老人の妄想記事ですから、怒らないでね…(^ ^)

裁量労働制について?

裁量労働制って言葉があり今では普通に使われておりますが、これは亜米ちゃんが世間に広めたものです。

以前なら、成果主義とかノルマ式とか言われていたと記者は思うのですが、どこが違うのでしょうか?


話は違いますが、先日NHKのAIが日本の生産性を上げるには12時間近く働け!みたいな答を出してた番組があったのですが、ここでも日本の生産性は先進国中最悪のデータが使われていました。

しかしです。このデータは各国上場企業の利益額と人件費の割合から導き出していると思いますが、各国ごとに産業構造が違い、産業が違えば利益率や人件費が違うのは当然であるのに、そんな事はお構いなしに一律に計算され、それが正しい数字として語られています。これで良いのでしょうか?


まあ、百歩譲ってこの比較が妥当だとしても、日本企業がこの30年置かれていた環境が世界一過酷であった事が全く考慮されていない現実があります。

つまり、バブル崩壊後全ての企業が莫大な借金を抱え生き残りを模索した結果、結局出来た事は不採算部門の切り捨てと人員削減と更なるコストカットでしかなく、日本経済は縮小再生産体制に陥りました。

また、個人もバブル崩壊で傷付ついた上に、首切りと給与削減にあい、財布のヒモは最大限絞られました。

バブルとは、日本の株価と不動産価格は永遠に上がる!という幻影から産まれた産物であり、とにかく国内に物とサービスを提供すれば皆が儲かる夢の様な世界でしたが、夢から目覚めると企業も個人も莫大な借金だけが残ったのでした。

こんな時代に物が売れる訳がありません。皆最低限の生活を送り、借金返済に明け暮れました。

企業も同じです。座して死を待ってはいられません。そして、すぐに気付きます。縮小したパイを奪う手っ取り早い手は価格競争しかないことを…。

世界中から安い原材料を集め、極限まで効率化された工程で生産された安価な製品を売ることでなんとか日本企業は生き残ったのです。利益率が低いのは当然であり、だからこそ日本はデフレが蔓延したのです。

一方、人件費のカットには限界がありますから、他国と比較すると利益率に対して人件費が高くなり、計算上は生産性が低くなってしまうのです!


この数字のマジックをして日本の生産性が低い!と断罪する亜米ちゃんと大企業経営者は、インチキ詐欺師です。

史上最高の利益を上げながら更なる人件費抑制策を画策し内部留保に躍起になって、彼らは何を目指しているのでしょうか?

大企業と政府だけが生き残っても、このままでは日本という国自体が消滅しかねません。

さて、この事に亜米ちゃんは気付いているのでしょうか?


裁量労働制と言っても、仕事量を決めるのは結局会社側です。労働者である貴方にそれを拒む勇気はありますか?

仕事が出来なければ無能と罵られ首切りにあうだけのアメリカ式労働環境を経営者は狙っているのです。裁量労働制はその一里塚でしかありません!

違うかな!?