日本しんがり新聞社

ボケ老人の妄想記事ですから、怒らないでね…(^ ^)

生前葬儀のススメ♪

実は、今回は前回の続きだったりする訳で…

「ごめんください。ちょっと葬式の事で相談に来たんやけど…よろしか?」
「いらっしゃいませ。どうぞ何なりとお申し付けください…で、どういうご関係の方が亡くなったのですか?」
「あはは、ワシや♪」
「えっ、ゆ、幽霊?」
「違うわ!まだ死んどらん。足もあるで♪」
「すんません。この人の終活で相談に来たんじゃ♪」
「あっ、そうですか。これは失礼致しました…で、ご予算は?」
「うーん、安い方がええけど…普通はいくらじゃ?」
「葬儀の場所や参列者の数によって様々です♪」
「そうか…しかし、全くイメージがわかんわ…何度も葬式に行ったのにのう…」
「あんたは、酒が目当てやったから…」
「バカ言うな!真面目に故人を偲んどったわ♪」
「喪服の女はええな!って言ってたわ…」
「おい、余計なことは言わんといて…」
「まあまあ…他人の葬式から自分の葬式をイメージするのは難しいですからね♪」
「そやな…」
「そこで、ご提案なんですが、ご主人の生前葬をやったらどうでしょうか?」
生前葬?」
「はい。実際に棺桶に入ってもらって、お経のテープを流しながら、私が一般的な葬儀の司会進行をするのです。これで死者の気持ちになり、自分の望む葬儀がイメージできる様になります♪」
「それはええな…でも、高いんやろ…」
「只今、新サービスキャンペーン中ですから、たったの三千円です♪」
「安いな…」
「あんた、やってみなはれ!」
「そやな…おもろいかもな…」
「では、こちらへどうぞ!」
「えっ、もうやるんか?」
「はい。善は急げですから…では、この白装束に着替えて下さい♪」
「着替えたで…」
「では、この棺桶に入って寝て下さい♪」
「おっ、意外と寝心地ええな♪」
「では、フタをします♪」
「おっ、真っ暗でホンマに死んだみたいやな…うん?なんやこの音は?」
「はい。フタを釘付けしています♪」
「えっ、そんなんしたら息出来なくなるで…」
「大丈夫です!足元に空気穴がありますから…」
「あんた、死んだ気分はどないや?」
「うーん、あんまり良くないな…」
「では、これより○山○男様の葬儀を執り行います。先ずは、お坊さんの読経です…」
「なんや本格的やな…このまま天国に行きそうやな…」
「アホな!あんたは地獄行きじゃ!」
「あはは、冗談きついわ…」
「どうですか?ご主人。葬儀のイメージはつきましたか?」
「そやな、何か辛気臭いな。もっと賑やかなんがええな♪」
「では、読経の後はご主人の好きな曲を流しましょう。好きな曲や歌手はいますか?」
「やっぱ、サブちゃんやな♪祭りは最高やで!」
「葬式で、祭りって…」
「イヤ、故人の人柄が偲ばれてステキですよ♪」
「おーっ!何かイメージ湧いてきたな…」
「ふんっ、あんたの葬式や…好きにやりなはれ♪」


如何ですか?あなたも一度生前葬をやってみては…

実際、奥様の生前葬をしたら極悪亭主が何を勘違いしたのか、「おーっ!俺が悪かった!反省するから、死なないでくれ!」と号泣して棺桶にすがり付き、その後二人は超仲良く暮らしました…という逸話もあるそうですよ♪