日本しんがり新聞社

ボケ老人の妄想記事ですから、怒らないでね…(^ ^)

終活のススメ♪

「じいさん、さっきテレビで終活の話しをしとったけど、じいさんもやった方が…」
「ばあさん、終活ってなんじゃ?」
「じいさんも歳だから、いつお迎えが来るか分からんじゃろ。だから、その時の為に葬式やお墓、遺産相続の事を事前に決めておく事じゃ♪」
「ふんっ、お前もワシに早よう死んで欲しいんじゃろ!」
「当ったり前じゃろ!若い頃から稼ぎは悪いくせに酒と女好きで、オラがどんだけ苦労したか…」
「それは大昔の話じゃろ。いつまで根に持っとんじゃ?」
「じいさんが死ぬまで忘れんわ!だから、勝手に死んだら、葬式はしてやらん。いきなり火葬して、骨はそこの川に流してやる!文句あっか?」
「ばあさん、お前本気だな…目が笑っとらんぞ!」
「当たり前じゃ!」
「うーん、墓は親父の墓があるから…」
「バカ!あんたは次男坊じゃろ。あの墓は今兄さんの物じゃけん、入るには兄さんの許可が必要なんじゃ。あの兄さんが許すと思うか?」
「えっ、そうなん…兄さんか…無理じゃな…」
「じゃあ、川でよかろ!」
「うーん、墓って何処で売っとんじゃ?」
楽天市場じゃろ。あそこで売っとらんものは無い!」
「そっか、ばあさんが物知りで良かったの。ところでその市場は、どの町にあるんじゃ?駅はどこじゃ?」
「ふんっ、今度連れてってやるけん。楽しみにしときや!」
「おー、頼んだで!」
「じゃあ、次は葬式じゃ。何か希望はあるけ?」
「友達は皆呼んでや…昔の彼女は来るかの?」
「またかいな!怒るで!」
「しかし、来る人多いいと、そのぶん香典が増えるじゃろ…」
「そやな…じゃ、呼んでやろか♪」
「後は何じゃろ?葬式には何度も行ったけど、あんまり覚えておらん…どうしよ…」
「オラも…葬式ってどうやったっけ?」
「うーん、分からん…」
「誰か葬式に詳しい知り合いおらんか?」
「皆年寄りでボケとるから、あてにならんで…」
「そやな…そうや。餅は餅屋、葬儀屋さんに聞こ♪」
「何処の葬儀屋さんが良かろ?」
「じいさんの通ってる病院の隣にあったな!」
「ああ、今までは縁起でもないと思っとたが、こうなると便利やな…」
「じゃ、明日病院の帰りに行こか?」
「そやな?」
「次は、遺産相続か?」
「アホか?あんたに財産なんか無いわ!」
「あはは、そやな。この家も賃貸や、貯金もあらへん!我が家は相続争いとは無縁じゃ!」
「…情けないのう。孫が不憫じゃ…」
「あっ、それは言わんといて…」
「最後は遺書じゃ。まあ、遺産も何も無いから、みんなに苦労かけてすまんかった。墓場の陰から見守ってるから、これからは幸せに生きておくれ!って感じでいいんじゃないか♪」
「そやな、今更くどくど書いても迷惑やしな…あれっ?墓場の陰だっけ…」
「じゃあ、今すぐ書きなはれ!」
「えっ!?」
「善は急げってことや♪」
「そ、そやな…」
「明日、病院早いけん。早く書いてや!」
「わ、分かった…」



さて、事故や病気にいつ襲われるか分からない現代…若いからと言って終活を怠ると、残った親族に迷惑をかけることになります。

「何これっ?あの人、こんなエッチなもの見てたんだ…最低!」ってならない為にも、常に意識が必要です♪