日本しんがり新聞社

ボケ老人の妄想記事ですから、怒らないでね…(^ ^)

本紙にノーベル賞!?

先日、記者のケータイに知らない番号から電話がかかって来ました。

しかし、最近詐欺メールの嵐にあい用心深くなっている記者は無視を決め込んでいました。

ところがその電話のしつこさは尋常じゃありません。きっちり3分置きに電話を鳴らすのです。

「もしかしたら知人の誰かが電話番号を変更して連絡して来たのかも…」その可能性もありますから、記者は仕方なく通話ボタンを押したのでした。

「ハロー、〇〇さん(記者の本名)ですか?」
いきなり怪しい日本語が飛び出し、記者は警戒感を強めます。
「そうですが、どちら様ですか?」
「はい、私はアメリカ大使館の〇〇です。」
「あ、アメリカ大使館?アハハ、で、そのアメリカ大使館が何のようだ?」
「あれっ、なんか私疑われてますか?」
「ふんっ、そんなのどうでもいいから、ご用件をどうぞ…」
「うーん、こんな世の中だから仕方ありません。単刀直入に言います。我が国は貴殿をノーベル平和賞に推薦しようと思いますが、よろしいでしょうか?」
「はあっ…それで、その為には登録料と保証金がいるから金を振り込めばいいのかな?」
「アハハ、まだ疑ってますか?」
「当然だろ!知らない奴から電話かかって来て、いきなりノーベル賞推薦の話出されたら、疑わない方がおかしいだろ!」
「確かに…分かりました。ここに貴方の個人情報がありますから読み上げます。貴方の………」
「なぜだ!な、何でそこまで知っている…」
「だから、私はアメリカ大使館の人間ですから…アメリカを舐めてはいけません!」
「し、しかし…」
「分かりました。では、明日アメリカ大使館に来て下さい。それならいいでしょう!」

翌日、記者はアメリカ大使館のとある一室にいた。

「これで信じてもらえましたか?」
「まあ…」
「では、早速本題に入ります。貴方は去年12月1日に一本の記事を配信しましたね。その内容をペンタゴンが検討した結果、非常に有効であるとの結論に達しました。」
「あの平和的アイエス壊滅策が…まじすか?」
「はい。そこで、この作戦の立案者である貴方にご報告したいと思った訳です。ペンタゴンはこの作戦を『しんがり作戦』と命名し、貴方に敬意を示し、勲章も準備しています。しかし、ペンタゴンは賞金は出せない。そこで、ノーベル平和賞なのです。あれは大金ですからね。まあ、アメリカに決定権はありませんけど、アメリカが推薦すれば大変有力な候補者になるのは確かです。どうでしょうか?」
「あはっ…急な話で…しかし、大変光栄なお話です!」
「そうですね。しかしです。一つ懸念があります。この件が過激派アイエスに知れますと、貴方はイスラムの敵として命を狙われる可能性が高まります。分かりますよね!」
「えっ、命を…」
ノーベル賞で大金を得て死の恐怖に怯えるか?秘密裏に勲章をもらって貧乏のままで終わるか?貴方は、どっちを選びますか?」
「ひえ〜っ!!お金持ちになりたいけど、命も惜しいよう…」
「まっ、作戦は既に進行中ですから、後は貴方の決断次第…ゆっくりお考え下さい。」
「あ〜ん…(T_T)」