オウムのフクシュウ?
先日は「オウムの地下鉄サリン事件」から20年目だったそうです。
しかし、オウムとかサリン事件とか聞いても30才以下の方はピンと来ない事でしょう。
または「自分には関係無い昔の事件さ…」と考えているでしょう。
確かに、昔の事件と今のあなたは無関係ではありますけど、地下鉄サリン事件の犯人達もその数年前迄は犯罪とは全く無縁な、むしろ人生の意味を真剣に悩む真面目な青年だったのです。
それが何故に殺人集団に化してしまったのか?
ほらっ、あなたにしても5年後どうなっているか?分かったもんじゃありませんね。
あなた自身がまともだったとしても、友人関係や職場環境等、そして、恋人が悪魔に魂を売っていたとすると、あなたはそれに抵抗できるでしょうか?
現に、オウムだって元々はただのヨガ道場に過ぎなかったのですよ。
さて、オウムについては、ネットを調べると時系列に何があったかは分かりますが、何故事件が起きたか?は書かれていません。主犯である松本君が何も語らないので仕方ないのですが、それでは若者が可哀想です。
そこで、本紙がオウムについて復習しますので、若者も勉強してまっとうな人生を送くって欲しいと思います。
簡単に言うとオウム事件は「天才詐欺師・松本君が調子に乗り転落する過程で起こした悪あがき」です。世界中に最大数万人の信者がいたのですから、彼は間違いなく天才です。
そして、一攫千金を目的にした出家制度の創設は詐欺師の面目躍如です。この制度、ご存知の様に信者が全財産を教団に寄付するもので、松本君最大のヒットだったのですが、信者の家族やインチキに気付いた元信者が弁護士と共に松本君の前に立ちはだかったのは想定外でした。
純真な人を騙す事には天才だった松本君も、その他の事には凡人以下でした。だからこそ、安易に弁護士殺害に走ったのです。
まあ、それ以前に脱会しようとした人間を事故死させたのに、死体を焼却して、事故の隠匿に成功した体験があったので、今回も成功すると確信していたに違いありません。
一方、実行犯としては「誰かが止めてくれる」!と思っていたかもしれません。しかし、自分からは絶対言い出せません。それは自分が尊敬し人生の全てを委ねた松本君への裏切りであり、自己否定になるからです。
純粋が故に悩み、やっと見付けた安住の地を棄てる勇気を誰も持ち合わせていませんでした。
この殺人事件で、教団バッチを現場に残すミスを「陰謀だ!宗教弾圧だ!」で逃れると、松本君は調子に乗りまくります。もう怖いもの無しなのですから、暴走も加速するばかり…。
信者幹部も殺人まで犯したのですから、もう目をつぶって松本君に付いて行くしかありませんでした。ただの破れかぶれの心境だったのか、何をしても捕まらない松本君を本物の神と信じたのか?
★★★…つづく…★★★