高額商品が売れる訳

新聞によると、デパートの売り上げが好調だそうです。特に、高額な時計や宝飾品が売れています。また、住宅着工率も上向き傾向です。

この原因は、最近の株高で儲かった金持ちが成金趣味から高額商品の購入に走っている！からだそうです。

つまり、自民党の亜米ちゃん政権がインフレ対策として黒い日銀を誕生させた成果として、現在高額商品が売れ出した！のだそうです。

本当にそうなのでしょうか？
もしもそうなら、本紙も亜米ちゃんの評価を変えなければなりません。

しかしです。本紙ですら、亜米ちゃん政権誕生前から株高円安を予想しておりました。（黒い日銀の暴走で予想以上の株高円安になりましたが…）

その根拠は、来春の消費税増税に景気条項がある為であり、この夏には参院選があり、自民党としては何としても、経済指標だけでも上向きにさせる必要がある！からでした。

消費税を増税したい官僚さまと自民党の思惑が完全に一致したのですから、この株高円安も当然の結果です。

まあしかし、理由はどうあれ、円安になったのは事実であり、自動車等の輸出企業は一息出来ましたし、株高のおかげで大儲けした金持ちもいるでしょう。

但し、この株高の恩恵を一番享受したのは外国人投資家であり、日本人は完全に出遅れましたので、デパートの売り上げが軒並み増える程株で儲けた人が多いとは思えません。

だとしたら、このデパートの数字は何故でしょうか？

もしかしたら、自民党と仲の良いデパート協会が嘘をついて……いないとすると……２つの原因が考えられます。

一つは、円安です。円安という事は、輸入製品の値段が上がるという事です。既に、有名ブランド製品の値段は上がっていますよね。

そして、この円安傾向は止まる所を知りません。つまり、輸入製品はますます値上がりする可能性が高いのです！

だから「輸入製品を買うなら、いつか？…今でしょう！！」となる訳です。

もう一つの原因は、ズバリ消費税増税です。ご存知のように今回の増税額は３％。百万円の商品なら税負担は３万円の増加です。

何も悪い事をしていないのに３万円も取られるのです！

これを吉野家の牛丼に換算すると１０７杯になります。週休２日のサラリーマンの昼飯約５ヶ月分に相当する莫大な金額ですね。

その上、エコポイント制度終了直前の製品不足の記憶がまだ人々に残っている現在、お金持ちは既に消費税対策に入っているのです。貧乏人が直前に右往左往するのを高見の見物しようと準備を進めているのです。

ほらっ、どうですか？
ケチで目先が聴くからお金持ちになれた人々の行動のなんと素早い事か！それに比べ貧乏な記者とあなた方のなんと呑気な事か！

高額商品が売れるのは、亜米ちゃん効果とは関係が薄いのです。ほとんどは金持ち特有の嗅覚が、円安と消費税から彼らを高額商品購入に走らせた結果なのです。株高や景気回復とはほとんど関係ございません。

よって、本紙の亜米ちゃんに対する評価は以前と変わりありません。…残念でした。