日本しんがり新聞社

ボケ老人の妄想記事ですから、怒らないでね…(^ ^)

普天間基地問題・失敗の原因

鳩山君は、駐留無き安保論者と知れらておりますが、そんな彼が衆院選で300議席を獲り、形式的には日本の政治家のトップに立ってしまいました。

これが、最初の躓きです。つまり、鳩山君は「駐留米軍が必要ない!」と信じていましたが、日本の総理がいきなりそんなことを言い出したら日米関係が大変になることはさすがにご存知のようでした。また、鳩山君は総理就任当初から小沢君による傀儡政権とも揶揄されていましたので、どこかで自分が総理大臣だとアピールしたかったに違いありません。なぜなら、民主党マニフェストを挙げて選挙を戦いましたから、彼の仕事はそれを忠実に実行するばかりで、何一つ彼の手柄にはならない仕組みだったからです。

そこで、鳩山君は考えました。民主党マニフェストに載ってなくて、自分主導で何か出切る事はないのか?それが「普天間基地問題」の再考だったのです。「これで自分も総理として歴史に名を残せる!」と彼は思いました。

ここまでは、よくあることで問題は少ないのですが、真の問題は、鳩山君がこの問題に解決の期限を、それも非常に短期間にこれを解決すると表明したことです。

この期限が、なぜ?5月末だったのかは、最大のミステリーですが、7月の参院選前に問題を解決したいのは分かるのですが、それなら6月末でもいいので、やはり理解に苦しみます。誰かに騙され、本人も簡単に解決出来ると思ったとしか思われません。だとすると、沖縄基地問題の本質を単純に考えすぎたただのおバカさんだと言わざるをえません。総理の資質があったとは考えられません。


これに一番驚いたのは沖縄県民だったでしょう。「まさか、そんな事が出来る筈はない!」と思っても、強気の鳩山君をみると、「もしかしたら・・・・これこそ政権交代の・・・・。」と期待したに違いありません。政治家の仕事は「夢を国民に与える」事でもありますから、また、先延ばしは自民党政権の常套手段でしたから、チャンと期限を区切ったことも夢に現実性を持たせる効果が高かったのかもしれません。

次に驚いたのは米国政府だったでしょう。一度片付いた問題を何の相談も無く再考を求められた驚愕は想像に難くありません。そして、それを言い出した人が「駐留無き安保論」なる理想主義者と分かった時はもっと驚いたでしょう。その上、先の選挙で300議席も獲り、今後4年間は日本を牛耳ると思われる本格政権なのですから、目の前が真っ暗になったことでしょう。

しかし、米国政権は冷静でした。まずは型通り鳩山君の発言を無視して時間稼ぎをします。そして、日本の政治状況をあらゆる角度から分析します。すると、鳩山君の政権基盤が磐石でないことは直ぐに分かりますし、民主党と官僚が上手くいっていないことも分かります。これが分かると話は簡単です。鳩山君の後釜候補や官僚達に話を付け、小沢君の真意を確認し、鳩山君を孤立させる策を講じる。これで不安は解消しました。後は、5月末を迎えるだけ・・・・。

それが証拠に、外務大臣防衛大臣も直ぐに逃げ腰になり、小沢君は何も言いません。もちろん裏では官僚達が・・・・・。菅君もダンマリを決め込んだら、鳩山君は追い込まれる一方です。頼みの官房長官は経験不足を露呈するだけだし・・・・・。


まあ、鳩山君はアメリカに負けたというより、最初から自滅を進む運命だったのでしょう。夢を見た沖縄県民は被害者ですが、一時でも夢を見れたのですから、それはそれで良かったのですね。宇宙人・平成の脱税王を簡単に信用してはいけません。自民党政権時代から、否、戦前から日本政府に何度も騙されているのに、なぜ今回は期待したのか?沖縄の人って純粋なんでしょうね♪


そして、最大の敗因。それは鳩山君の気概不足。本紙も鳩山君の言った事は基本的に支持します。そして、期限を区切り問題解決を計る方法も正しいと思います。しかしながら、この期限は短すぎました。普天間基地の一部をグアムに移転する為のアメリカ政府予算の関係で5月末がリミットだったという説がありますが、他国の予算を優先するのか?自国の国民の命を優先させるのか?アメリカの言う「抑止力」は本当に今の沖縄基地全部が必要なのか?・・・・結局、鳩山君は本気度を試され、負けてしまったのです。

もしも、鳩山君が数年の時間を掛けて、この問題に真正面から向かっていくと決心していたのなら、間違った事ではないのですから、今回のような現状追認、そして基地の固定化という最悪の結果を招くことは無かったでしょう。


そこで、沖縄県民に再度主張します。↓の昨年12月本紙記事を読んでみてください。
http://d.hatena.ne.jp/marubou3/20091212
どうでしょうか?日本政府を信じられないのなら、己で行動するしか方法は無いのです。そう、鳩山君が失敗した今、次に求められているのは沖縄県民の気概・本気度なのです。違うでしょうか???



【祝1周年】
本紙は、昨年5月26日が第1号でした。そして、気がつくとこの記念すべき日を通り過ぎていました・・・・(TT)
まあ、何はともあれ、本紙のグータラ記者が1年間も良く頑張ったものです。更新もしていないのにアクセスがあると気が引ける性格の弱さのせいで本紙は続いておりますから、すべては読者の皆様のお陰であります。ありがとうございました。
ホント、たいした文章で無いのに読んでくれてありがとうございます。・・・・あーあ、どうしたらもっと読ませる文章が書けるのでしょうか?急に文章が上手になるとは思えませんので、これからもながーい目で期待せずに、週一のペースでチャックしていただけると、ありがたいと思っています。今後ともよろしくお願い致します。