日本しんがり新聞社

ボケ老人の妄想記事ですから、怒らないでね…(^ ^)

口蹄疫の喜劇

昨日の本紙記事につきましては、3名の方からお叱りのコメントを頂きました。ありがとうございます。

但し、記事をちゃんと読んで頂ければ分かると思うのですが、本紙は口蹄疫についてあまり興味はございません。「日本人の危機意識の欠如」を指摘する為、口蹄疫問題を題材にしたに過ぎませんから「地震への備えは大丈夫ですか?」と書きました。よって、視点が違うのにそれを非難されても・・・・(TT)


そもそも、今回の口蹄疫は天災として始まりました。しかし、地震も台風も、そして人類が今まで経験した全ての天災に人類は備える知恵を持っているにも関わらず、多くの人々は「お金がかかる。」とか「面倒だ!」とか「多分自分は大丈夫!」と言って万全の準備をしておりません。そして、災害に遭うと言うのです「政府の対応はなっていない!」と。


しかしです。天災にあったなら初期対応が一番重要なのです。これに如何に対処するか?ここが運命の分かれ目になります。

そして、今回の運命の分かれ目は3月31日にありました。この時、県の機関の獣医が「念のためにウイルス検査をしましょう。」と言っていたなら、本紙がこんな記事を書く必要はありませんでした。


話は変わりますが「事業仕分け」を見るまでも無く、役人は「己の保身」を第一に計ります。その結果、己の成功体験を頑なに守ります。保身の為には、新しいことをするより、過去の経験を生かした方が楽だからです。

「万が一、これが口蹄疫だとしても、口蹄疫は恐れるに及ばない。だって我々は一度口蹄疫に勝利しているのだからね。」と獣医とその県の機関は思った筈です。口蹄疫を経験していない他県の獣医なら決してこんなことは考えなかった筈ですから・・・・。

これを「喜劇」と言わず何と評したら良いのでしょうか?まったく神様はイタズラが過ぎます!!


神様のイタズラはこれに留まりません。今回は前回よりより凶悪なウイルスをもたらしたのです。

ですから、2000年の経験はあまり役に立たなかったのです。宮崎県も農水省民主党政権も、その役に立たない対策を一生懸命やっていたからこそ今回は大問題になってしまいました。そう、神様のイタズラに翻弄されていたのです。



日本人は「お上意識」が他の民族に比べ旺盛だと言われています。最終的にはお上が面倒みてくれるから・・・と呑気な人が多いと言うことです。

そして、宮崎に限らず畜産農家の方に伺いたい。「あなたは口蹄疫についてどれだけ知識がありましたか?消毒薬の備蓄はしていましたか?そして、口蹄疫発病の覚悟は出来ていましたか?」

もしも、あなたが優秀な経営者であるならば、上記は最低限の危機管理の質問ですから、すらすら答えることが出来る筈です。県や政府をどんなに信頼していても、実際に被害に遭うのは一般庶民(現場農家)です。所詮役人は、事後の対策しかしてくれないのですから、まずは己の身は己で守らなくてはなりません。


また、本紙は事が大きくなってから被害者に同情するのは偽善だと思っておりますし、口蹄疫は初期対応が全てだと信じていますから、初期対応を誤った獣医とその報告を受けたであろう県の機関を最大限に非難します。「怪しい事例はウイルス検査」を徹底していれば良かったと思う次第です。専門家なら「最悪の事態」を常に頭に入れて行動すべきであります。


お上(役人)を信じてはいけない!己の身は己で守ろう!・・・・・これが今回の教訓です。




【おまけ】
このまま終ると獣医さんが可哀想なので、全ての現場を預かる木っ端役人さんへの助言。
「自分で判断するな。全てを上司に報告し、責任転嫁を忘れるな。そうしないと酷い目に遭うぞ!」・・・・(^^)