日本しんがり新聞社

ボケ老人の妄想記事ですから、怒らないでね…(^ ^)

八ツ場ダム中止の意義

テレビによると、八ツ場ダムを中止した場合と継続造成した場合では、造りきった方が数百億円お得であるそうです。また、現場住民はダムを観光資源として生活を考えているので、ダムが出来ないと困ってしまうそうです。

はいはい。こういう理屈で数々の公共事業を、当初予算の数倍になろうがどうなろうが、文句も言わず完成させてきたのが自民党政権なのです。

この八ツ場ダムも二千億ちょっとで完成予定でしたが、3千5百億円を使っても完成を見ておらず、後1千億近くかかるそうであります。うーん、当初予算って何なのでしょうか?この費用の中には、地方自治体の負担分も1千億円以上あるようですが、彼らがこの予算増額に反対した形跡は見当たりません。

そう、ここに限らず公共事業は、大型事業になればなるほど予想外のことが多く発生し、事業規模の拡大は避けられないものとなっており、その分建築会社が儲かる仕組みとなっております。ですから、最初は赤字覚悟であっても、最終的には大儲けするのですから、建築会社は先を争って自民党に政治献金をしたのであります。

そして、ここまでお金を使ったのが無駄になっては国民に申し訳ないとか何とか言って、最後まで工事を継続させてきたのです。めでたし、めでたし。


しかーしであります。八ツ場ダム中止を高らかにうたったマニフェストを掲げた民主党が政権を奪取したのです。民主党は国民に約束したのですから、雑音に声を傾ける必要はございません。

これぞ民主主義なのです。マニフェスト選挙なのです。そんな筈じゃなかったとしても、一度約束した限りは約束を最後まで果たさなければなりません。自民党政権は最後まで工事を完成いさせることに情熱を捧げましたが、民主党政権は違う所を見せなければ「チェンジ」の意味が失われてしまいます。民意を裏切ってはいけません。

今回の雑音は予想通りなのですが、鳩山さんは頑として所信を貫けるのかどうか。これが今試されているのです。万一、ここでぶれたのなら、この先何一つできないでしょう。民主党政権はあっという間に終ります!


民主主義とは、非常にコストのかかる仕組みであります。しかし、暴力や戦争に頼らない仕組みですから、その分のコストだと考えれば安いモノなのです。

今まで国民は、最終的には公共工事の完成を選択していたのですが、もはやこれを望んでいません。お金がかかるとしても、その工事の必要性が失われたのなら、勇気を持って撤退するの新たな政治を選択したのです。

そこを鳩山さんは忘れてはいけません。まあ、鳩山さんは大丈夫なのでしょうが、国民の方が情緒的感情に流されてはいけないのです。八ツ場ダムが継続になれば、他もそうせざるえません。これじゃ、何も変わりません!
それでも良いのですか!?