日本しんがり新聞社

ボケ老人の妄想記事ですから、怒らないでね…(^ ^)

「マネー資本主義」の教訓

ネットでネットウヨクの相手をしながら、NHKスペシャル「マネー資本主義」を見てたので、内容は半分しか分からない・・・(^^;)

しかし、日本の700以上の年金基金ヘッジファンドに資金の運用を頼み、中には総資産の4分の1近くを失った所もあるというのには驚いた。「責任者は自宅売って基金へ金返せ!」ってネットウヨクじゃなくとも叫びたくなるね。(^^;)まあ、銀行や日本の証券会社に金を預けてもダメだから「ここはイッチョ確実な博打でもやるか?」ってな感じでついつい手を出した気持ちも理解できるが・・・・。

まず問題その1は、ヘッジファンドを「博打」だと認識していた点。ハイリスク・ハイリターンを知ってたのに失敗すると大騒ぎ。大馬鹿野郎だ!同情の余地はない。万一失敗しても原資を減らさないよう配分を考えていなかった愚かさ。

問題その2。ヘッジファンドの歴史自体そんなに古くないのに、たった一度「ネットバブル期」の成功例をして、愚かにもそれ(成功)が永遠に続くとカン違いした人の良さ。「FXの営業マン」の口車に乗って損したら大騒ぎする奴と変わりない。他人の成功例は、自分の儲けではないのだ。ここが分かっていない。

さて、この年金基金がどうなろうと私には関係ないが、読者の中にはいろんな資産運用をしてる人がいるかもしれないので、この番組から教訓を得よう!

まあ、これは過去に書いた「FXとギャンブルの魔力」の続きみたいなものであるが、ヘッジファンドの連中も年金の担当者も同じ「ギャンブルの魔力」に引っかかっている。そう、最初は「成功」し、だんだん投資が「巨大化」し、そして、大損する。まったく予定通りで「ギャンブルの神さま」も大笑いである!(^^)

うん、株の格言に「休むも相場」ってのがあるが、これが非常に難しい・・・・「休んでる間に他人が儲かる!」という脅迫観念から人は逃れられない。そう、資金がどんどん入ってくる(もしくは、余裕資金はまだある)と、それも休むことを許さないし、「相場に参加さえしていれば儲かる、今日は失敗したが明日は大丈夫!今までだってそうだったじゃないか!」という冷静さを失った希望的観測を根本的に頭から排除しないと、休むことは出来ない。まあ、それが出来ないからこそ「魔力」と呼ばれるんだけどね・・・・(^^)

これは、すべての投資・投機について言える。企業も同じ。儲かるから会社を拡大する。他社が工場を作るからウチもやる。だって、そうしないと他社が儲かるんだもん。指を銜えて見てるなんて出来ないよ!!ほらっ、こうやって「需要と需給」のバランスは崩れ不況は訪れる。「資本主義」の運命だから仕方ないね。

さて、この教訓に対する処方箋だが、「ほどほどに儲けよう!」ってことしかないのだが、人は他人より儲けたい・いい暮らしがしたい!と思う生き物なので、不況を脱すれば、直ぐに本能丸出しで儲けに走るから、これは元の木阿弥。まあ、進歩がない生き物だからこそ「波乱万丈で面白いのが人生だ!」と言える。

これが嫌なら「共産主義」に走るしかない!!