日本しんがり新聞社

ボケ老人の妄想記事ですから、怒らないでね…(^ ^)

ミサイル失敗の裏側?

「若っ、大変です。燃料代が高騰して、このままでは計画通りいきません。」
「じいよ、何をあわててる?お金なら印刷機を回せばいいんじゃないのか?…それに、ボクはもう若じゃないぞ。」
「あわわわわ!失礼致しました、第一書記長様。…しかし、燃料を売ってくれる国は中国しかなく、さすがに人民元は印刷出来ません。」
「そうなんだ。それは困ったね。じゃあ、ボクの最初の偉業として、人民元を印刷しようよ。」
「わっ、第一書記長様、それだけはご勘弁下さい。万一ばれると第一書記長のお命が危険です。」「あはは、我が国の印刷機はドルや円も完璧に作れるんだぞ。あんなちゃちな人民元なんか簡単さ。」
「お言葉ごもっともですが、これは先々の大将軍様が中国と約束なさった事で、万が一にも破ったら平壌にミサイルが飛んで来ます!」
「それは、まずいね。じゃあ、止めよう。」
「賢明なご判断です。さすが第一書記長様はご聡明であらせられます。」「あはは、そうかな。…じゃっ、今日はちょっと予定があるから、もう下がっていいよ。」
「は、は〜っ……違います、第一書記長様。人工衛星の燃料の件です。」「そうかぁ〜っ……中国って盟友だから、安くしてくれるんじゃないの。何だったらボクが行こうか?」
「何と心お優しい。しかし、今回ばかりは難しいかと。なぜなら中国も余計なミサイルだと思ってますから。その上、第一書記長様が頭をお下げになって拒絶されると、我が国の威信は傷付き我が軍部は黙っていられません。戦争になります。」
「中国とか?それはまずいね。じゃあ、中国行きは無しね。」
「ご英断です。」
「じゃあ、ついでに衛星発射も止めようよ。」
「それは出来ません。先々代の生誕百年記念として先代がお決めになった国家事業の中止なぞもっての他です。第一、海外メディアも呼んでますから、今更中止したら我が国の面目丸つぶれで、第一書記長様のお命も危うくなります。」
「じゃあ、どうすれば良いんだ。いきなりこんな難問を抱えるなんて……だから、ボクは嫌だって言ったのに!」
「まあ、落ち着いて下さい。じいに名案があります。」
「本当か。どうするんだ?」
「宇宙開発には失敗がつきものです。あのアメリカも中国も、そして技術大国とウソぶいていた日本までも何度も失敗しています。しかし、失敗で国の威信は落ちていません。つまり、宇宙開発の失敗は許されるのです。」
「た、確かに。じゃ、今回はわざと失敗させるのか?」
「そうです。第一段ロケットに半分だけ燃料を入れ、打ち上げ一分後に爆発させるのです。もちろん、二段目と三段目の中身は抜いときます。これなら次のロケットは来年には発射出来ます。きっと世界は驚くでしょう。」
「うん、それは名案だ。さすがボクのじいだ。ワハハハハ!」
「恐れいります。」
「しかし、世界を騙すのって楽しいね。これからも一杯楽しも〜ね。」