ユーロバブル崩壊
さて、本日の記事は「橋下君の野望を潰す方法」の予定でしたが、標題の通りもっとステキな妄想を思い付きましたので、急遽変更です。ご容赦ください。
先日ラジオがこんな事を言っていました。「ギリシャはユーロに加盟したら、国債の金利が3分の1になった。」と。
もしも、あなたが百万円借りて十万円の利子を払おうと思っていた所、急に金利が3分の1になったらどうしますか?
まともな人なら必要な百万円を借りて「利子が少なくなった、万歳。」となるのですが、頭のネジが外れた人は「じゃあ、300万円借りちゃおう!利子は同じ十万円だし。」となります。
観光産業以外何も無く、労働者の3分の1が公務員の国に年金生活者が増えてきたら、国はいくらだってお金が必要です。税収が増えないのに支出だけは増えるのですから、借金以外に頼るものはありません。
そこに金利が3分の1になればどうなるか?考えるまでもありません。皆(市場)がお金を貸してくれるのですから、借りるのは当然です。
しかし、自分の実力以上に、今までの3倍のペースでお金を借りたら、あっという間に破綻するのも当然です。
話は変わりますが、日本のバブルは、土地と株が永遠に上がる前提で成立しておりました。だからこそ日本人は実力以上にお金を使っていたのです。
一方、アメリカのリーマンショックは、経済学者が信用力が低い債権を金錬術よろしく信用度が高い様に錯覚させる技法を編み出し、低所得者も家を購入出来る様になりバブルとなったのですが、こんなインチキは長続きする筈はありません。
このように今までのバブルは個人と民間企業がその主役だったのですが、今回は国家がその主役に踊り出たのです。
ユーロという幻を自分の実力と考え違いした国家が、そして、市場が無謀な融資をして、その化けの皮が剥がれたのが、今回のユーロ危機なのです。本質的には今までのバブルと全く同じです。
さて、世界一の借金大国日本は大丈夫なのでしょうか?個人ばかりでなく国家もバブルの主役になりうる事がわかった今、日本の特殊事情が永遠に続かない限り、日本国も危ういのですが、果たして…?