日本しんがり新聞社

ボケ老人の妄想記事ですから、怒らないでね…(^ ^)

「グルメ」の不思議

美味しいものを食べた場合、それを「自分も造って見たい。」と思うのが、普通の感覚だと思うのだが、多くの料理人もたぶん似たような体験をして、それに感動する自分がいて、この感動を他の人と共有しようとして、人は料理人になる。・・・と思うのだが。

なぜか「評論すること」を選んだ人々がいて、たぶん自分で料理したら、まったく違うものが出来てしまい、己の才能の無さに愕然として・・・・「味」が再現できないなら、この口で「美味さ」を表現しよう!・・・とでも思ったのか?

まあ、そのお言葉をありがたがる輩がいる限り、彼らの地位は安泰な訳だが、彼らの「口」を信じた者は、高い金を払った限り、「美味しい!」とでも言わなければやっていられない。あんな口車に乗せられた自分を誤魔化すにはそれしか方法がない。大事な人を連れて行った場合は尚更である。大金を出してマズイ料理を喰う程おぞましい体験はないのだから・・・・。

よって、彼らの身分は永遠に不滅なのだ。しかし、お店の方はそうはいかない。一度「グルメ」に「美味い!」と言わせれば、他のお客も皆「美味しい!最高だ!」の連呼なのに、なぜか客足は遠のく。誰一人「マズイ!」と言わないのに、売上げだけが落ちていく不思議。そう、人前じゃ本音は言えない。そんなことしたら騙された自分が可哀想すぎるから・・・。そんなお客の本心を知らない料理人は今日も首を捻る。「美味しいのになぁ〜・・・。」と呟きながら・・・・。

まったく「グルメ」とは、罪な職業である!