日本しんがり新聞社

ボケ老人の妄想記事ですから、怒らないでね…(^ ^)

日本ダービーを当てた所長が不機嫌な理由

先週、全国の金の亡者と一攫千金を夢見る貧乏人がなんと250億円を投じた「日本ダービー」が実施された。そして、勝ったのは18頭中12番人気の馬だったもんで、99%の亡者と貧乏人は茫然自失の状態でゴールラインを過ぎる馬達を見送り、そして、天を仰いだ…

「…神は、我を見捨てたか…(°_°)」



まぁ、本紙のギャンブル班は運良く当たり馬券を手にした様だが、しかし、所長の眼は怒りに震えていた!


「おいおい、当たったんでしょう!おめでとう!俺、鰻が食い…あれっ、なんで怒ってるの?」

「…イヤ、タイムが…」

「おーっ、レースレコードだね。凄いネ!」

「違うっ!こんな高速馬場にして…JRAはいったい何を考えているんだ!」

「はぁ?勝った馬が強いんじゃないの?」

「アホっ!だから素人は…イヤ、すまん。最近の東京競馬場コースレコードが連発してるんだ。この前なんか世界レコードが出て…」

おーっ、凄いネ。」

「うーん、馬は500キロ近い体重を細い4本で支え、最高時速80キロで走る。その時、馬の脚には数トンの負荷がかかっている!分かるか?早いタイムが出るって事は、コースが固いって事で、それだけ馬の脚に負担がかかっるって事だ!つまり、タイムが早いと馬の怪我の確率がドンと跳ね上がる!」

「そりゃ大変だね…」

「大変どころじゃない!馬が脚を骨折すると生死に関わるんだぞ!」

「えっ、骨折程度で…何故?」

「馬は太古の昔から草食動物で肉食動物のエサになっていた。ツノも甲羅も無も無い、あるのは逃げ足だけだ。だから、いつでも逃げられるように、寝る時も4本脚で立って寝る。しかも、三本の脚で身体を支えると一本にかかる負担が大き過ぎて病気になるし、横たわると自分の重さで内蔵がやられる!つまり、骨折は馬にとって致命傷になる!」

「そ、そうなんだ…」

「過去、何度か骨折した名馬を救おうとしたが、それは馬を長く苦しめただけで、人間にはどうしようも出来なかった。だから今は、状況によって注射を打って…予後不良と発表される…」

「うーん…かわいそうだね…」

「こんな事は、JRAだって知ってる筈なのにドンドンコースは早くなる。厩舎やオーナー達も何も言わない!マスコミは世界レコードと騒ぎ立てる!この国のサラブレッドは不憫この上ない!…これって、どう思う?」

「うん、競馬をファンが立ち上がるしかないね!」

「そうだ!みんなでJRAに抗議しよう!スポーツ紙に『バカな煽り記事は書くな!』とメールを送ろう!」